みなさま
ラマダーンって、イスラム教徒にとって、宗教やコミュニティへの帰属意識が高まる期間なんだそうです。ラマダーンの頃に、自爆テロあった時、ニュースで聞きました。
つまり、イスラム教徒が断食する月ですが、そうすると、否応なしに暮らしに宗教儀式がめり込んでくるので、イスラム教徒にとって、宗教やコミュニティへの帰属意識が高まるのかしら、と、思ったりしました。知らんけど。
それと同じような感じになるのが、播州人にとっては、10月ではないでしょうか。
祭りがあり、普段はあまり良いと思わないヤンキーぽい子達が妙にカッコよく見え、盆暮正月ですら寄りつかないおばあちゃんちに足繁く通う、そう言うシーズンになります。
今年は、コロナがひと段落し、土日に祭りがある、という、めっちゃ行きやすい年になりました。
祭りは、10/14.15に固定なので、ど平日にある時もあるのですね。
地元は会社や学校が休みになるところが多いので、土日に祭りをすると、却って休みが潰れてしんどい、と言うところもあるようです(そう言って話してる子供の母親ぽい女の人たちがいた)が、よそから行く分には、便利でした。
10/14に、昼過ぎにかけて大塩入り。
伯父のところに荷物を置かせてもらい、祭りへ。
夜にかけて雨が降るということで、獅子にもビニールがかぶっています。
変な時間帯に行ってしまって、夜は雨やし、やっさが帰るところでした。まるで年齢別人口比の歪さを表すように、やっさのかき手(屋台を担ぐ人)の若い人が少なくて、周りでシデ棒もって偉そうにしてる役員みたいなおじさんらが妙に多く、やっさをかいて力が尽きてヨレヨレの若者たちに、あとちょっとやー!がんばらんかい!と、声だけかけている様が、痛々しいです。
若い子らは、身体も華奢で足腰細くパワー無さげで、周りで声をあげてるおじさんらは、結構身体もゴツくて、逆にやっさをかくパワーがありそうに見えるのも、ちょっと悲しい気持ちになりました。
たまたま見たのがそう言うシーンだっただけで、別の丁はそんなこともなかった(おっさんらもやっさをかいていた)のですが、巨匠を初めて連れてきた祭りの最初のシーンがそれだったので、お、おおん、と、辛い気持ちになりました。
自分は女で、やっさかかへんのに、勝手な感想ばっかりで、ほんま、ごめんね、、と言うところでもあるのですが。
それから、やっさは、お宮さんから出たら台車にとっとと乗せてしまい、さっさと帰ってしまいました。
(たまたまここのサイト見た人用、やっさ豆知識:
やっさというのは、正式に言うと、屋台。
何のことかと言うと、太鼓屋台のことだそうで、お神輿では無いんだそうです。
お神輿は、神様が乗るので、基本的に人は乗らないけど、こちらは、太鼓屋台と言って、太鼓とその叩き手が中に乗っており、ドンドンと勇ましい音がします。
屋台も神輿も同じように、担ぎますが、違うものだそうです)
天気も悪く、ちょっと寒いです。
おとうさんから、おっちゃんに松露焼き買って行ったって、と言われていたので、うまそうなのを並んで買いました。松露焼きて、わたしはそう呼んだことなかったのですが、カステーラのことだったようで、並んでいたら、後ろに並んでいた大塩の人ぽい家族連れの、わたしより若いくらいのお母さんポジションの人が、これって、カステラって、松露焼きやんな、と、言っていました。
その日は、カステーラ(ベビーカステラ、とも呼ぶ)を買い、おっちゃんとこに持って行って、少し話をし、父が迎えに来て、巨匠とうちの両親とで昔住んでたところの近くでご飯を食べ、実家の車を借りて、巨匠と車を走らせ、別荘に泊まりに行きました。
晩御飯には、これまた、東播の人間には、郷土意識が強まるかつめしをチョイスして食べました。
それから、小野の温泉に行き、郷土の誇り共進牧場牛乳を飲みました。自分の中の播州濃度が高まっていくのを感じます。
23もそこはかとなく播州っぽい顔になってますね。
別荘着、就寝。
珍しく朝のうちに目覚め、外のお野菜を勝手に取りました。ピーマンは肉詰めに、ナスは糠漬けとムサカ、お味噌汁などに使っております。ありがとう!!
ししとうも常備菜にして食べました。リスが、まだ家で追熟しなきゃいけないわね、と、言いつつ、柿を選びました。
スダチもたくさんいただきました。
ありがとうございます。秋来たる。それから、巨匠がネットで見つけた加西のカフェにモーニングにいきました。なんか、不定休みたいでしたが、開いてました。ののはな。綺麗なお店でした。まったりしつつも、祭りに、宮入りまでに行くで、と、少し忙しい気持ちです。このスケジュールよ。
祭りや、祭り。来た来た!
しっとりもっちりしたパンに卵などの具が乗っているオープンサンドでした。
スープも美味い。
モーニングにしてはちょっと高めかもですが、満足しました。おっしゃ、やっと駆けつけて、お宮さんに!
実家で父を拾って、一緒におっちゃんとこに行き、荷物を置かせてもらって、ここで父に車を返して、後は別行動。ぎぼしを外して、チョーサーの掛け声でやっさを引き摺りお宮さんの門をくぐるところ。ぎぼしだわ。
ていうか、お宮さんは、前に火事で焼けて新しいのを作ったのだけど、なんで、新しいお宮の門を擬宝珠をつけたまま通り抜けられる高さに造らなかったのかしらね、と、ミッフィが素朴な疑問を呈しました。(後日、サンテレビで、チョーサーていうて引き摺ってお宮の門を潜る時に、左右に通した注連縄をやっさの屋根で切るシーンが映し出され、そのために、門と屋根をギリギリにする為、引き擦らなあかんのかもな、と、思いました)
擬宝珠の下のところ。
露盤というみたいです。かっこええです。
それから、もう一度取り付けて…。
本殿の真ん前で刺して、大団円。
ここ見せ場なんですわ。
みんな、携帯でビデオ撮ってて、手が塞がってて、拍手のひとつもしないので、わたしがカメラで写真撮って、すぐ、拍手したら、隣でカメラで撮ってたおじいさんも拍手して、そやそや、拍手せな、なぁ、と、なんか、年寄り同士目配せしあったのでした。他の丁のいいところも見たりして、この時は、ひがっしょがめっちゃ元気よくて、本殿の周り2周したので、なかじょと合わすのか??と見守ってましたが、何も起こらず、なんか、しれっと終わってしまいました。ついでに、順序おかしいけど、なかじょの露盤も。かっこええですね。
それから、伯父の家に一度帰る予定にしていましたが、宮入りが押して、結構すぐに獅子舞きそうか、と、巨匠とそこらの出店で軽食を買い食いし、待つことに。ま、とりあえずな。
たこ焼きと、ホルモン串など摘みました。今日は、獅子が全頭揃っております。
来た来たー!
23たちも、ぬい神様の勢揃いにワクワクしております。
スーパートーホーでトイレを借りたら、激烈に並びましたが、トイレットペーパーは潤沢にストックされており、感心しました。
勢揃い。
来たで!!着ぐるみの元祖みたいなもんやんね。昂るねぇ!
やっぱ、獅子は毛が生えてないとな!宮本の獅子。
おばあちゃんは、ずっと、宮本は女の子、なかじょはお爺さんの獅子、と、教えてくれましたが、その設定は今も生きてるのでしょうか。中身が変わる所。小林、ひょっとこみたいなのが出て、猫じゃらしみたいにしながら、進んでいく所。巨匠も言ってたし、動画を見せつけた会社女子も言っていたけど、この獅子舞はどうも、犬とか猫と動きが似ているようです。
そら、獅子は架空の幻獣なので、中の人が身近な動物を参考にして、リアルっぽいと思う動きをつけますよね。じゃれたりもするし、眠くなったら足を噛んだりします。道中。
次々入場。こうしてみると、獅子のフォルムも結構いろいろやな。
お宮の中に入っていきました。
にっしょの刺青入ったおじさんが、獅子舞の場所を確保する為、オラついた感じでおしのけて来ました。それはそれで、大塩っぽくて面白いです。
あふるる臨場感。舞台のところ。ええなぁ、祭り!!
さて、わたしはもっと見たかったし、夜のやっさも見たかったのですが、巨匠が電池切れで帰ることに。また来年来たらええやん、と、言いやがります。
来年は来年で、別の祭りやろ。
今年のは今年ので見たかったのに…。
けど、しゃーないから、山陽電車で帰りました。
伯父の家に一度寄って、荷物取って、ちょい話していきました。
おじが、獅子のついたエコバッグをくれようとしたので、おっちゃんのやつなくなるやん、と、ちょっと悪かったけど、わたしが使い古したフライングタイガーの2023年ウサギ柄ニューイヤートートと交換しました。
おじは、ウサギはなんか守護神的な方角かなんかのモチーフらしくて、喜んでみせてくれたので、それならよかった、と思いました。
帰って、疲れていたので、近所の銭湯でお風呂入って、その帰りに寿司を食べました。地元最強。かつおは食べませんでした。祭りっていうたら、しゃこやん。
しゃこのにぎり行ったりました。
こうして、播州濃度が上がっているラマダーン10月に、スイスから来たダンサーさんたちが、大阪城でも行こうかな、などというもんで、城は姫路城やろ🏯!!!
と、カミラ&ルネマリを引き連れ巨匠をつき合わせて姫路城に攻め入ることになったのでした、という布石の出来事だったのでした。