みなさま
なんとなくおっとりした景色の中、シカオを進めて、新湊へ。
傾いた日のややオレンジがかった光の中、川の横の土手の道を通り、単線の鉄橋を通ってくる小さな電車が踏切を通り過ぎるのを待ち、河口に架かる橋を渡って海と川が混じるのを見ながら新湊の村の中に入っていくのは、なんとなく小さい頃に従姉のところを訪ねていった時のような懐かしさがありました。(むかし従姉の家の近くに、単線の線路があったからかも)
時間ぴったりごろに宿の前に着いたら、宿の人が宿の前で待ってくれていました。
(巨匠iPhoneより)
新湊は漁村で、内川という川?を囲むように家が建っていて、船が停留してありなかなか風情があるようすなのです。
その内川沿いにアメリカ人のおじさんがやってる洒落たバーがあるのをテレビか何かでみて、ここに泊まってみたいな、と、思っていましたが、なかなか足が向く方でもないし、わざわざは行かないだろうし、と、半ば諦めていました。
外国人オーナー、橋のたもとにBARオープン マチザイNo.10 | マチザイノオト|空き家を素敵にリノベーション
こういうとこです。
なんか良さそうでしょう。
(巨匠iPhone)
今回、コロナで海外にも行きにくく、車を変えたところでドライブメインの旅行、かつ、秘境の温泉、ということで、立山の上にあるみくりが池温泉に行ってみたい、というテーマが発生し、ここを絡めることができました。
古民家を改築して、一棟貸しの宿にしているカモメとウミネコの、ウミネコの方に一泊しました。
水辺の民家ホテル【公式】|富山県射水市・古民家をリノベーションした宿 |
一階の土間のダイニングキッチンの部分。
すぐ前が内川の水辺です。
おおお、綺麗なとこ!
ご飯とかって、この辺りどんな風ですか?
と、お宿のお姉さんに聞きましたら、近くのお店やスーパーの案内と、バーもあるんですが、今ちょっとお休みで、と、言われてしまいました。
なぬー、お休みなんや…。そらしゃーない。
遅い夏休みを取られていたようです。縁がなかったな。。2階。
畳で、風呂上がりに巨匠がヨガするのにピッタリな部屋が手前に、奥に内川に面したベッドルームがあります。ええねぇ。
バーのことは残念ですが、そんならステキなキッチンを駆使してここで晩酌することにしましょう。
と、いうわけで、隣に広島風お好み焼き屋さんがあったので、とりあえずそれを晩御飯にしよう、と当てにして、晩酌を買いに、お宿のお姉さんにおすすめされたスーパーカモンへ向かいました。
田舎のスーパーという感じですが、なんかやたらお巡りさんがいて、エプロンの店員さんが応対していました。
なんかあったのかな。ここで、家で使うつもりのほうじ茶のパックと、氷見産フグの一夜干し、あとなんやかんやとお魚を買って、お酒の小瓶もゲットしました。
あと、前に別荘の前の山田錦作ってる田んぼに立ててあった幟の満寿泉が売ってたので、買ってみました。
そしたら、レジのおじさんが、これはいいですよ、いいチョイス、と、満寿泉を激賞してきました。
おじさんは、むかし、上司に連れてってもらったお店で満寿泉を飲み、めっちゃんこ美味しかったそうです。スルスル飲めてついつい飲み過ぎてしまうとのことでした。
そうなん!どんなん?
うちの近所の田んぼで作ってるお米なんですよ、どんなお酒になってるんやろ、と思っていたんです、と、ちょっと世間話しました。
店を出る時、まだ、お巡りさんが表で写真撮ったり、なんやかんやしていました。
宿に戻り、洗濯機が使えたので、今まで着てた服と、初日に使った水着を洗濯しました。
洗濯乾燥機が2台あって、どちらも使っていいとのことだったので、乾燥まで一気に行っていい物と、干したほうがいい物に分けてバンバン回しました。全五泊の行程で、2日目で立山に登る前に洗濯機が使えて、とてもよかったです。
とりあえず風呂の前にすぐ横の店でお好み焼き食べることにしました。店内。なん、かわいいな、これ。
ちょっと一見愛想なさそうなおじさんが一人でいたので、少しビビって恐る恐る注文しました。そばは入るんですか、と、聞いて、入らない、と言われたと思いましたが、そば入ってました。広島はモダン焼やなくて、普通に麺入ってますよね。
お店のおじさんは広島にずっと長く住んでいて、それからこっちに来た、ということでした。
富山の気候が湿気ていてびっくりした、と、言っていました。除湿機使ってるけど、すぐに水が溜まるそうです。
私たちが関西人だと知って、コテで鉄板から直接行きますか、と、勧めてきました。(おじさんはコテと言ってなかったな。ヘラ?やっけ)
富山の人はコテでよー食べんらしく、関西からだったら、、と勧められました。私は鈍臭いので、コテで直食べはあまりしません。お皿にとってお箸で食べました。
巨匠はコテで器用に食べていました。
お店を出る時に、どこに泊まってる、という話になり、横のウミネコ、と言ったら、ああ、それは、息子がやってるんですわ、と、言われました。
そうか、その縁でここに来られたんでしょうか?お父さんが先か、息子さんが先か、わかりませんが、小さい世界です。もう夜。前から見たところ。
このブラインドは、ちゃんと閉まりますよ。ほとんど誰も通らないし、綺麗な室内なので、ほぼ見せつけながら過ごしましたが。
洗濯物をチェックして、教えてもらった銭湯へ。
宿のシャワー室に銭湯セットがしてくれてあって、シャンプーや石鹸、タオルを帆布のカバンに入れ、巨匠とお揃いのパジャマを来て、プラプラ写真撮りもて銭湯へ行きました。途中、川の駅新湊というのがまだ開いていたのでちょっと入ってみたら、妙になつこいおじさんが挨拶してくれて、ここで一緒に飲むか、という様子でしたが、辞退し、そこからすぐの銭湯へ。
川の駅は、干物とか売ってるかな、と期待しましたが、行った時間帯のせいかよくわかりませんがそういうのはなくて、手芸品とかハガキとかをちょっと置いてるような感じでした。
銭湯には、変わった赤い色のお湯があり、てっきり薬用入浴剤的なやつかと思っていたら、温泉でした。激アツで、私的には、なんとか入ってられるギリギリの温度でした。
レトロなカラン、ホースがないシャワー、お、どこの誰かな、と若干じっと見られる感じはスーパー銭湯にはない風情ですが、よくあたたまり、気に入りました。
頭は乾かさずに、タオルを頭に巻き、大原女スタイルで帰りました。
なんと、巨匠は、石けんとシャンプーが帆布のカバンの外ポケットにあることに気づかず、体や頭を洗えずに、お湯だけ入って出てきたとのこと。
まじか。私は気づいていたから言ってあげたらよかったな。ごめんな。
ちゅうことで、巨匠は帰ってから宿のオシャレシャワー室で洗い直ししていました。
宿はバスタブがないのだけが残念です。この右側の扉の先が洗面所とシャワー。洗面台、2個あったです。
2個ある洗面台てオッシャレ、と思いましたが、落ち着いて考えると、洗面台一個にしてバスタブ付けれたんやないかな…。これ、2階に上がる階段。
部屋数もちょうど良く、ここに住みたいな、という感じ。
たまたまこの旅行の直前に、ゆきちゃんが朝来で古民家を改築して暮らしているとこにお呼ばれして、リノベ古民家カッコよ、と、思っていたので、余計に憧れます。カウンターキッチンもええですね。
ええなー。
ここで、フグの一夜干しを焼いて、備え付けのお皿に、カモンで買った新湊の中六醤油(甘め)を出して使って食べました。これ、美味しかったし、お酒進みました。
その他の戦利品はこちら。なんか、謎の昆布パン、翌朝食べました。これ意外に美味しかったです。あとは、お刺身用のサザエ。新潟産かな?どこか近隣の日本海側でした。このころ、近くの頼りにしていた魚屋さんで、サザエがずっと高かったのですが、ここでは手頃な値段ったので行きました。
私は刺身用なら刺身で、巨匠は焼きました。
あと、お腹をもたせるためにおこわもゲット。
おこわは私は味見できずでした。
加賀の日本酒開けました。お猪口なかったのでワインかなんかのグラスで飲みました。
米どころ北陸の場所柄考えると、日本酒の酒器あってもよかったんちゃうかしら、と、思います。巨匠がメロンき切ってくれて食べました。塩辛い後のメロンて美味しいですよね。
至福。
それから、洗濯物のチェックをして、できてるのは取ってきて片付けました。家の横の路地の方に玄関があって、その並びの倉庫に洗濯機が2台ありました。
洗濯機は勝手に判断して洗剤を入れてくれるタイプ。ボタン押すだけで、すごく楽でした。前の内川の水辺。
暑すぎず、寒くもなく。素敵な夕べです。前の阿蘇の山しのぶもそうやったけど、滞在を楽しむタイプの宿って、一泊やとなんか物足りんな、それか、早くチェックインせんとな、と、巨匠といいました。戻ろうか。この宿は、宿と洗濯機がある倉庫のどちらも、アプリで制御されてる鍵がついてて、めっちゃハイテクでした。
えらいこっちゃ。何せ、2階にいても、アレ?鍵閉めたっけ?て、携帯見たら鍵の確認できるんですもん。ほなら、そろそろ寝ましょうか。
窓を開けると内川の上から涼しい空気が入って来ます。巨匠が写真の邪魔に足を出してきました。バーは残念でしたが、家の晩酌もよかったですよ。
家の大きさ、部屋数、台所や洗濯機の使い勝手などがよくて、景色も空気もいいので、ここにいっそ住んでしまいたい、と思いました。ほんなら、寝ましょう。
おやすみなさい。