みなさま
2月のある日、スーパーで、500円くらいのベニズワイ蟹を買い鍋に使いました。
これが、塩漬け冷凍を解凍したもので、雑炊も美味かったし、たまに状態のいい身の入った足とかあるのですが、詰まるところ、スカやったのです。
それで、逆に不満が募り、どうしても蟹を食いたいのや、と、思っていたところ、巨匠に連休があったので、どうすんのや、どうすんのや、と、宮津に蟹を食べに行きました。
奇しくも大雪の予報の日。
これは、、と思い、実家に頼んで、スタッドレスタイヤの車とうちのうさおを数日交換してもらいました。行きは、晴れており、快調。
舞鶴の赤レンガ倉庫に行ってみました。寒いけどね。
展示スペースがありました。舞鶴鎮守府が置かれ、て、書いてあるけど、鎮守府てなんなん。海軍さんの制服らしいです。ちょっとペラい。
特に袖口が単なる筒でパジャマみたいな仕立てになってます。本物はもっとかっこよかったのか?ジオラマ。ここが今いる辺りだね。
用語の説明があまり詳しくなく、よくわからない展示なのでした。
倉庫の二階の展示室の横に、コワーキングスペースがあり、結構人がいました。ハハの誕生日引き揚げの日なんや。
こんな舞鶴で、ロシアのジャージ着ててごめんなさい。
寒かったから偶然…。
宿へ。
民宿に泊まり、温泉に入り、蟹を食べるのです。
蟹!
その前に、お宿は、由良海水浴場の真前にあり、お部屋から海岸が見えていました。日本海!
どんどん波が来るよ。
波除けのブロックがなかったら、すごいのが来そうです。部屋戻ってお風呂はいって蟹食べよう。松林を抜けて戻りました。お部屋は二間続き。奥にタオル干してて失礼します。
じゃらんのクチコミで、部屋についたら、部屋がカニ臭かった、というマイナスがついてたのですが、確かに蟹の匂い。
ええんちゃう?美味しい匂い。
そして、食事によばれました。
寝る部屋の隣のお部屋貸切で、そこに準備してもらっていました。
奥に、茹で蟹一杯ずつ。蓋の中に、焼きがに、約一杯ずつ。チラと横目で、カニみる私。冷酒、頼んだら地酒でした。
ヤッタァ!甘エビなどの日本海の幸も。カニのお刺身をコッソリ横取りのリス。焼きがに!!お鍋!
ま、カニ食が本格的に始まると、写真なんか撮れないんで、鍋中の写真などはありません。
うまかったです。
雑炊まで行って、とっても満足しました。
一人蟹3杯プランやったんやけど、2.5杯くらいやったんちゃうか、と、巨匠と言いました。
計画的に、茹でがには一個残しておいて、持ち帰りました。
そんで、部屋に戻って窓の外見たら。。わ!
雪やん!
波音が大きく聞こえるので、シンシンと静か、ということはなく、すっごいな、雪、と、言いながら、エアコンつけっぱなしで寝ました。
私はやばいかなと思って、タオルを濡らしたのを鴨居にかけて、マスクをして寝ましたが、巨匠はそのまま寝て、喉を痛めました。
朝。わ!
こんな雪!
こらすごいわ!と、浮かれつつ、朝ごはん。おひつのご飯も。
カニの足が入ったお味噌汁と。
美味しくいただきました。
そんで、トドメに三度めの温泉はいり、湯上がりにギリギリまで二度寝し、部屋の身の回りを片付け。どうよ、雪。
後で前の浜辺行くやろ?お部屋出る前。
手前に布団。二間続き。
そういえば、床の間にうさぎの絵が飾ってあって可愛かったのでした。
お部屋気に入りました。
夏に海できたりしてもいいでしょうね。
お部屋の横に、海水浴の後に足を洗う流し場と、上り口があって、海水浴に便利!という作りの民宿です。
チェックアウトして、さっきの宿の前に見えてた浜を、道側から目指します。
どんどん雪降りよります。うひー。
雪。こら、よく降ってますわ。日本海を背にニッコリ集合写真。松林に雪が積もって、たまに、雪がザザーッと滑り松から落ちていました。
綺麗な景色でした。
巨匠としばらく写真撮ったりして遊びました。それから、宿に止めさせてもらってた車を取りに行きました。
宿の人が、夜のうちにワイパーを立ててくれてました。
車の周りの雪かきも少ししててくれました。スタッドレスで、出動!
けど、宿の前の道は、幹線じゃないので、ちょっと雪が積もっていて、スタッドレスだけど、ズルズル滑ってるような感じがして、巨匠肩に力が入ってびびった、と言っていました。
舞鶴にある、とれとれ市場的な、観光の市場に向かいました。窓から見えた由良川の鉄橋。
昨日は、雪がなかったから、あっちの中の方に酒蔵あるらしい、行けたら行くか、とか、言ってましたが、ビビってやめ。
道の横にみかん売ってる無人の小屋みたいなのも、昨日は見てたんですが、後ろからトラックが、ずっと近づいてくるし、みかん小屋どころではなく、ずずっと舞鶴へ。走り心地が良くなった幹線道路。
ほんで、その、市場の方に行ってみました。
私は鳥取贔屓で、カニといえば鳥取なんですが、物理的に宮津の方が近いので、今回は宮津にしました。
結果的に、見てみると、舞鶴は、鳥取と比べて引くほどカニが高くて、そんで、柴山とかから持ってきてるやつやし、ええーー、、と、すっかりビビってしまって、ちょっと買い損ねてしまいました。
両親に一万円持たせてもらって、これで、カニ買ってきて、と言われて、余裕こいていたのに、私的にこれなら5000円くらいやな、という松葉蟹が、大抵一万円越えやったんですわ。。
ぎぇー!何で??表のかわいいコーヒーやさんで、コーヒー買って飲み、心を落ち着けました。雪だるま、さっきお店のお姉さんが作ってたの見たよ。コーヒー豆で顔書いてあってかわいいです。思わず巨匠の顔もデレるかわいいコーヒースタンドでした。
結局、カニの値段にビビって、普通のお土産だけそこの市場で買って、横の業務スーパーにどうしても寄りたいねん!と、巨匠に言って、島根のしじみ、どこやっけ日本海の赤なまこ、福井のホタルイカ、生のハタハタを買って翌日の夕飯を仕込みました。
そのすぐ近くに、大六丸ていう蟹などを地方発送したり、ちょっと食堂が併設されてたりするようなところがあり、そこでお昼にしました。コッペ蟹!
これは、松葉蟹のメスで、たまごが付いてるのがうまいのです。
巨匠は、身が少なくてピンと来ん、と言っていて、ちゃうねん、これは、タマゴやねん!と力説しました。
タマゴなど身をほぐして、熱々ご飯の上にのせ、すすり食べたい!と、白飯も頼みました。蒸し牡蠣。ご飯に乗せたコッペの身。巨匠が好きなノドグロ。
日本海の魚ですね。そんで私が食べたかった土エビ。
見た目、モサエビに似てて、名前が違うだけかな、と思ったのですが、ググってもよくわかりませんでした。
カニの底引き網で、一緒にかかる土にいるエビがツチエビだそうで、あまり他所で流通しない地元限定のエビなんだそうです。
ツチエビも、うまかったです。
そんで、ここで腹括って、もったにくんに結婚のお祝いいただいた内祝いに、生きた蟹を送りました。
もったにくんには子供さんが2人あるので、きっと生きてる方がウケる、と思っての所業でした。さすが、奥様テキパキし、子供さんらもウケて、みんなで楽しまれたそうでよかったです。
あとは、両親行きのカニや。
前に伊根行くとき通った、橋立やまいちに行こうか、他のもよかったし。そこで蟹を買おう。
せっかくやし、雪の天橋立も見たいな、と、巨匠。
そやな、と、両親に借りたアクアのカーナビに、天橋立を入れて再出発。
途中で、めっちゃ地元の人しかいない喫茶店でコーヒー飲んだりしつつ、向かいました。
カーナビに従い進むと、右に行ったらさっきの宿の前、左に行ったら知らんけど、という三叉路にて、知らんけど、の左を指し示すカーナビ。
ふむふむ、左やて、と、進みゆくと、なんか、上り坂になっていき、山沿いの集落の中に入っていきます。
そのうち集落をぬけ、山道に。
前は滋賀ナンバー。
どうも、地元の車は通らない道のようです。
んー、どないかな、と、ドキドキしつつ進むとどんどん雪が深くなり、えー、どうなん、と、思いはしましたが、先行く車があったので、食らいついて登っていくと、峠にトンネルがあり、トンネルを越えると少し降りました。
あ、これで降るんなら、大丈夫かな、と、思ってカーナビにしたがっていくと、またちょっとずつ山間の村の間の道を登っていくわけです。
前の滋賀ナンバーがハザードを炊いて止まりました。
けど、ワダチがあるし、まだいけそうだったので、追い抜いて進むと、前からごっつい大きな除雪車が、ガーーーー!っと雪を掻きながら進んできて、おおお!と、びびりつつすれ違いました。
あれが来た後の道なら行けるで、と、軽い気持ちで進んで行ったところ、集落の家が途切れがちになった辺りで、除雪車の跡がくっきり途切れました。
小さく、あ、と、思いましたが、ワダチがあったので、巨匠、そのまま雪道にツッコミ進みました。
わたくし、軽くパニくり、あかん!あかん!戻ろう!と、声を上げ、巨匠は、戻るっていうたって、雪が深くて横道にハンドルを切ったりUターンなんかできへん、というわけです。
そんなん!進んだら余計あかん!あの、橋があるとこで、向き変わろう!
と、叫ぶ私。
橋のとこ、雪が積もってしまって、あんなところにつっこんで向き変えられへんて、と、巨匠。
あかん、あかん、向き変わろう。
橋の雪、掻いて、転回のスペース作るから、戻ろう、と、車を降り、足で雪を蹴散らかして、場所を作ろうとしたら、巨匠も降りてきて、一緒に足で雪かきしました。
後ろから付いてきてたおじさんも降りてきて、どうするん、と。
どうも、私たちの後ろに2台付いてきてましたが、地元ではない様子。
たまたま、前から車が来て、京都わ、ていうレンタカーナンバーの車で、後ろの車のおじさんは、前から来たってことはいけるんちゃうか、とも言っていましたが、私は、断固、あかん、雪はどんどん降りよる。あの車が来れたからと言って、いける理由にならへん、と、雪掻き続行し、巨匠が転回してくれて、来た道を引き返しました。
結局、もう、肩に力入って疲れた、播州に車返しに行かなあかんし、天橋立やめとこ、と、やめとくことにして、来る時に1番に寄った、インターの近くの市場で蟹を買って帰ることにしました。
滋賀って雪深いやん。
滋賀ナンバーが、止まったところで異変に気づくべきやったんかも。。と、巨匠と言い合いました。
そんで、インター近くまで、どんどん雪降る中行きました。
ただの生活道路なのに、結構な雪降ってて、来る時は横道の奥に見えた西松屋が見えず、ひぃ!と、思いました。ここでカニ買って帰るで!23が捕まえたと豪語するシャケがいました。デカいな。
23よ、いくらなんでも無理ではないでしょうか。
両親のために、小さいながら生きたカニを買ったので、そのあと23とアンコウを見てたら、お兄さんが裏返しを表にして見せてくれました。デカいな。細かい歯がついてます。お店のお兄さんが、口開けてサービスしてくれました。
23でも丸呑みされそうやで。ミッフィは一口やな。。
店の前から向かいの山見たところ。
巨匠は、トコトコと写真を撮りに行ってしまいました。
そやな、もう帰った方がええよ。
そして、タイヤチェックを受け、舞鶴若狭道から、三田抜けて中国道に行く道に入り、もう福知山あたりで、雪全然なくて、なんや、こんなんか、と、思いつつ、何故か山陽道にナビられ、三木SAで念願の出刃包丁を買いました。ジャーン。播州三木、って書いてあります!
やったね。
そして、無事に両親に車を返して、念願のみたかでラーメン食べて帰ろうと思ったのに、何故か臨時休業で縁なく、帰路。
仕方ないので、東加古川の希望軒寄って帰りました。一泊2日の、大冒険でした。
両親、車貸してくれてありがとうございました。
良いカニ買えずごめん。
そして、慣れない雪道運転、巨匠ありがとうございました。
今年は無理かと思っていた蟹、元気に食べられてよかったです。
まだふみもみず、天橋立。
三寒四温、まだまだ寒い日が続きます。
みなさまもお元気でお過ごしください。