みなさま
仕事して、ホテルに帰ってから、日が長くてまだ明るかったので、バスに乗ってご飯食べにいくことにしました。
本当は、蘭州拉麺ていうのが食べたかったのです。
ちょっと前からよく聞くのですが、全然食べたことがないし、どんなものかもわかりません。
それで、今日の取引先の女の子に、ホテルの近くか、駅の近くか、青島駅に行く時の乗り換えの駅、五四広場駅の近くにないか聞いてみました。
その女の子の事務所は、五四広場の近くで、その前に市庁舎があり、近くに蘭州拉麺あると、地図を見せて教えてくれました。
ふむふむ。
明日、新幹線に乗りに行くのに、駅に行って予行演習しよう、と、少し思っていたので、まず五四広場で、蘭州拉麺食べよう、と決めました。
いつもなら地下鉄で行きますが、まだ明るいしバスもありやな、と思っていたところ、チェックインした部屋が、バス道の方で、上から見ていて、あの辺りがバス停ぽいな、と、わかったので向かうことにしました。
ホテル出るときに念のため、ベルボーイの子に、五四広場に、バス使っていきたいんやけど、と言ったら、あっちにバス停あるよ、と、ジェスチャー付きで教えてくれたので、一応私の発音で通じるっぽいことを確認し、バス停へ。
バス停ついたら、五四広場という停留所が、案内の中にないので、ありゃ?と思ったけど、よく見たら、市政府、というのがあり、五四広場の前に市庁舎があることをおもいだしました。
市政府、が行き先にあるっぽいバスに飛び乗って、五四広場?と、行ってみたら、え?て、なった後、はぁはぁ、みたいなったので、可以吗?と念押したら、可以、ということで、一元でバス乗車。
1元=17円くらいでしょうか。
一停留所でも乗りたいよね、17円くらいなら。
気候も暑すぎないので、クーラーなくても快適です。
窓を閉めてるバスはクーラーがあって、これは、倍の二元らしいです。
近づいてきたら運転手さんが声かけてくれて、次やで、教えてくれて、ちょうど市政府の真ん前の停留所で降りました。これが、五四広場。
向こうに、なんか、赤い標語が書いてあって、その幕の向こうに、五月の風とかいう彫刻があります。左奥に、青島ビールのビルがあります。
外国人には一番有名な、青島のブランドではないでしょうか。振り返って、これが市政府。
威風堂々ですね。歩いて、教えてもらったビルの角にある、兰州拉面馆に来ました。
小さい店ですよ、と、言われてきました。
そう、大げさなのは要らんくて、普通のが食べたいねん、と、期待に胸躍ります。いざ。
清真ていうのが、どうもハラルのようです。
本物ぽい、回教徒風の帽子を被ったおじさんがいて、メニューを聞いてくれたけど、よくわからず。
上の漢字のメニューには、なんと、兰州拉面の文字がなく、牛肉拉麺とかなんとか書いてあるので、うーーん、そうなん??となり、迷ってしまいました。
振り返ったら、写真メニューがあったので、指差して、結局、昔から持っていた「幼婷さんの中国ご飯」に載っていた馍と思しき字があったので、羊肉泡馍を頼みました。
その「幼婷さんの中国ごはん」ていう本は、金華ハムとか烏骨鶏などの、見たことのない食材を使って作る、見たことのない中国のお惣菜や料理の作り方と写真(と、たまに簡単なの。簡単な方はよく作った)が載っていて、高校生のときから、金華ハムていうのがあるんやな、うまいんやな、とか、こうして作ってるんやな、とか、ずっと憧れていたけど、まだ食べたことのない中国の料理が、たくさん載ってる本なのです。
そこに、西安の方の料理として、羊と大根のスープと饃(モ)というパンみたいなのが載っており、大学生のとき小麦粉をこねて「も」を作ってみたけど、あまりおいしくなくて、そもそも正解を知らないで作ったので、美味しくない理由が、作り方間違ったからなのか、モが美味しくないのかハッキリせず、長年の疑問となっていたのでした。出たな!羊肉泡馍!
食べ進んで見ると、泡、の文字がもしかして揚げて気泡ができていることを指してるのかな?と思い至りました。これが、泡馍。
昔見てた本の写真のモよりも、薄くて揚げてあります。
この薄い揚げパンみたいなのが、たくさんスープに入ってて、羊肉と、春雨とキノコと、チンゲンサイと、トマトが入ってました。味変ソース。
見ての通り辣油でした。
も、お腹いっぱい。
水を一本頼んで、合計22元(370円くらい)でした。
最初女子2人男子1人の線の細いグループだけで、その子たちはトマトの乗ったナポリタンみたいに見える汁なし麺を食べていましたが、途中で、黒シャツに黒ズボンのガタイのいい団子みたいなにいちゃんたちが10人くらいドヤドヤ入ってきて、一斉にメニュー言って、頼んだの頼んでないのと、てんやわんやなってました。これ、お店の写真メニューの一部。
お店のおじさんは奥の女の子と、中国語ではない言葉ではなしていたので、ウイグルの人じゃないかな、と思いました。
どっちのお客も、電子マネーで払ってました。
現金は私だけ。
さっすが中国。
それから、ここから、青島駅に行こうと思って地下鉄の駅に行ったんですが、切符買うのに小銭がいるところ、そんなにたっぷり持ってないな、今使ったら、明日の小銭困るかも、と思ったら急にめんどくさくなって、予行演習せずに帰ることにしました。
結局、蘭州拉麺はどんなもんかわからず。
ちゅうことで、帰って風呂入って、寝ます。外はキラキラ。
今日の部屋は中国風。
爪切ったった。おやすみなさい。
ー後日談ー
羊肉泡馍の泡という字は、泡のことではなくて、浸していることを示しているそうです。
だから、キムチのことを中国語では泡菜といい、お風呂に入ることを泡澡というそうです。
モをスープに浸してる料理なんだって。