みなさま
この度は、転職して、体育の日が10月にある恩恵に預かり、三連休を持つ光栄に預かるようになりました。
それで、体調と天気が良かったら、泊まりでどこかに行きたい気持ちもあったのですが、前半戦が温泉に大手を振って入れないタイミングだったことと、雨続きということだったので、泊まりはやめて、巨匠に薦められるがままに、再来阪のナタリアヒルズのレッスンを受けることにしたのでした。
土曜は10時くらいまで寝て、起きてから巨匠がめちゃうまいスパを作ってくれました。
常備菜キノコのマリネをパンに乗せたブルスケッタと、紫の玉ねぎサラダ。
ボーッとしていたら供され、甘やかされております。寒い寒いと家で昼から風呂を沸かしてお湯に入り、ベランダでベッドを組み立て日向ぼっこし昼寝したりしてから重い腰を上げ、6時半にヨイショと向かったところ、グループレッスンなのになんと他に生徒が2人しかいなくて、通訳もしてくれるラム先生込みで4人でナタリアさんのレッスンを受けることになりました。
前回、映画見たりした時もレッスン受けて、その時習ったことで、特に背中のことを巨匠から指摘されており(組んだ時に一番に気になるようだった)レッスンの終わりに、前習ったことだけど私の背中はこれでいいんですか、と質問し見てもらえたのが、少人数だったので、めっちゃラッキーでした。
まぁいいんだけど、肩に力を入れてその形をつくるんではなくて、胃を中に入れて引き上げるようにすると自然と背中ができますよ、肩で背中を作ると肩に力が入って固くなりますからね、と、説明されました。
レッスン中にまた習った歩きのことも改めてよかったですが、そっか、そやな、と思ってまた良かったのでした。
その後のミロンガも、タンゴ始めた時からお世話になっていたジミー先生のDJで、改めて聞いたことなかった曲もかかり、2タンダも踊ってもらって、よかったです。
ジミー先生は、元々ショーダンスを踊ったり、バレエもされていたので、いろんなことをバレエに例えて教えてくださります。
それで、私は入りやすかったのですが、この時もギエムのことを体操みたいな踊りでちっともいいと思わなくて、と、話していて、お!そうか、と、ジミー先生の踊りへの立ち位置がなんとなく伝わりました。
私はダンスというものには、そもそも、音楽に乗って体を動かす楽しさとか、くるくるピョーンの超絶技巧を目で見ることで自己投影する爽快感とか、綺麗な円や弧を描く幾何学的な美しさ(動きもそうだし、フォーメーションもそうでしょう)があって、その上で、表現力とか物語性とかがトッピングされてるんじゃないか、と思っています。
多分、昨今のコンテンポラリーダンスや、いろんな体つきの人、障害者や老人が踊ったりするようなパフォーマンスも全部含むような今時のダンスシーンから考えると、私のダンス観は結構素朴でちょっと古臭いのかもしれません。そういうのが良いと思うこともあります。けど、クラシックバレエ育ちなので、どうしても、均整の取れた身体で足先まで意識を行き渡らせて、整った円や弧を描いて踊る、というのが好きなんですわ。その極北にあるのがギエムだったのでは、と、私は思っているのです。(もちろんそこからズレたり予定調和を乱すような振り付けや踊りもギエムは踊っているし、それも素晴らしいのですが。)
ギエムと聞いて、思わず脱線しました。
んで、今回受けたナタリア・ヒルズは、もちろん曲芸みたいなすごい動きもできる身体能力はありつつも(けど、私より年上なのでそれなりに落ち着いて来ていて)、ゆったり正確に動いてみせ、様になり、音楽の良さもより伝える、というようなダンサーだと私は思いました。バレエダンサーでいうと吉田都に近いかも。(なんでもバレエに例えなくてもいいですが、バレエオタクだったもので。)
あと、今度のウェディングデモは白い服来ますが、タンゴシューズが黒と赤しかもってなくて、白がなかったので、ラム先生がやってるアンジェリーナというタンゴシューズのブランドの靴を持ってきてらっしゃったので、シルバーのシューズを買いました。
これも、私はシルバー系とベージュ系の二つのシューズで迷って、ナタリア先生にすっかり懐いた私はどっちが良いと思いますか、と聞き、シルバーの方がミロンゲーロスタイルみたいね、と、よくわからんコメントをいただき(ナタリア先生もゆるく発言したに違いない)、よしっ、こっちにする、と、決めました。(吉田都にトーシューズ選んでもらったようなもんよね、と、パンダちゃん)
そんで、とにかく、すっかり感銘をうけて、家で巨匠に復習してもらいました。
翌日もどうしよっかな、と思っていましたが、夜に、よしっ、と、今度は巨匠とレッスンに行きました。そしたら、ジミー先生とゆかりん先生も受けてはって、先生と一緒に習うなんてなんか緊張しましたが、ゴリゴリ張り切って頑張りました。
オーチョの練習を習って、後ろにオーチョする時ちゃんとピボットするようにめっちゃ気をつけるようになりました。
これは、巨匠とマジで毎日練習しています。
下の階のひと、ごめんね。
あと、踵に重心を置く、ということとを気をつけるようにしました。また、ナタリア先生の真似をするようにめちゃんこプリエした感じで、かつ、膝と腿を重ねるようにまっすぐに足を出し、特に膝を重ねてクロワゼが綺麗に見えるように足を捌くと、ピボットも自然にでき、ボワンと膝が開くようなこともなく、タンゴっぽく歩けるような気がして、良くなった気がしました。
ええんちゃうん。
気分良くして、曽根崎でジンギスカンを食べて帰りました。北海道のサフォーク種を生のまま供する店で、高かったけどうまかったです。
巨匠がマックでタンゴのDJリストを練ってるのを見つつくつろぐ月曜日祝日。
ええな、三連休。
それで、昼は、能勢にお米を買いに行きました。
新米の季節ですね!
うっかり張り切って、能勢牛の焼肉ランチに乗り込みました。
もうお金がないので選んでいいメニューは2種類だけですよ。
ご飯は大盛りがマスト、と前回学びました。ニッコニコでグレーのセンマイを網に置くところ。
久しぶりに、めっちゃおいしかったです。
それから、お米を買いに能勢の道の駅に行ったら、めっちゃ混んでて、ガードマンのおっちゃんは張り切ってるけど頭もう動いてませんねん、というクタクタの様相で、なんとか車を止めて、いつもはお野菜を買いまくってしまう物販に行ったら、スッカスカ。
ヤギヨーグルトと巨匠溺愛のお漬物だけ持って、お米を5キロゲットして帰路。
温泉入りたいな、ということで、前に案外よかった川西の石道に行きました。これは、前に夏に行った時の写真。レトロなエレベーターがあります。日焼けしたレトロなラウンジチェア。そして、飲泉があります。
クセある匂い。
ここはボタン鍋とセットになった日帰り温泉のプランもあるので、近いうちに来たいです。
そんで、一旦帰ってから、どうするか、と、相談し、タンゴ熱がついてしまった私が、おっしゃ、神戸のナタリア先生の行こ、と、言い出しました。連日連夜だと予算が厳しいので、レッスンはパスして、プラクティカだけ参加。
プラクティカというのは、レッスンで習ったことを試す場で、ミロンガぽい時もあるし、もっと練習!ていう感じの時もあります。
そんで、プラクティカに張り切って乗り込みました。
ナタリア先生に、巨匠が背中のこととか何か自分の踊りのことを質問して、ナタリア先生は、私のヒーロ(クルクル回る動き)にムイビエン!と言ってくれて、彼女だいぶ良くなってきてるから、彼女がちゃんとやれるように、あなたもこんなふうにしなさい、と、巨匠にアドバイスしていました。
私はナタリア先生にムイビエンいただきました!感激。
あと、巨匠は熱心でタンゴ歴も長いので、二人で踊って上手くいかない時は、大抵私のせいになる(事実私ができてないことが多い)のですが、ナタリア先生が彼女はできてるから、と言ってくれたことで、全部いつでも私のせいではない、ということがわかり、ものすごく気持ち的に楽になりました。よかった。
ますますナタリア先生ファンになりました。
そんで、また、習った通りにしっかり時間いっぱい練習し、ご機嫌よく、阪急とJRの間の高架下の餃子悦記に5年ぶりくらいに行って、巨匠と軽くご飯食べました。
そしたら、まさかお店の女の子が私を覚えてて、私は、お店の子はきっと変わってるだろうし、と思って、ろくに顔も見ないでいたのですが、あちらから、あ!5年ぶりくらいじゃないですか、と、声をかけてくれて嬉しい再会となったのでした。(混んでいて、壁の方に向いて座る席に座ったのもあります)
だんだん三宮が、身体に再インストールされつつある感じがして、馴染んできて、ちょっとずつ気持ちが楽になってきました。
とはいえ、まだ、毎日新しい転職先で、頭がいっぱいいっぱいで、なんか寝ても休まらず、変な夢ばかり見る毎日です。
最近のヒットは、コウメ太夫みたいな白塗りの歌舞伎役者が襖越しにめっちゃ見てくる、という夢。なんか疲れました。
とにかく、ナタリア・ヒルズのことをナタリア先生と呼び始め、動画を見て、こんなふうに踊りたい、と、やる気を出して毎日巨匠と家で踊っています。履ける時はアンジェリーナのタンゴシューズを家で履いて、足馴らしをしています。
ナタリア先生ていうなんて、吉田都を都先生というみたいなもんよねぇ、と、ミッフィ姐がしみじみ言いました。
そんで、巨匠がいてくれるので復習できるのも、ありがたいことです。
はげみになります。
そんなこんなで、芸術の秋、スポーツの秋ですね。