みなさま
大晦日に、巨匠が、雪見に行こう、と言いました。
私たちは元旦から働いていて、そのかわり年末は連休にしていたのですが、特にどこにも泊まりに行ったりせず、ゆっくりした日常を過ごしていたのでした。その上、私の体調のせいで温泉にも行けない連休だったのです。
巨匠は余呉湖!とか、なんか、前に行ったことがあるらしい雪が深い場所をプレゼンしてきたのですが、前からその写真を見せてくれる時に、いかに寒くてキツい撮影だったか、ということを武勇伝のように聞かされており、それは嫌や、と、思っていたのでした。
そんで、うっかりと、彦根でクラブハリエのカフェに行くならかまへんで、と、言ってしまったのです。
クラブハリエは、彦根の和菓子屋、たねやがやってる洋菓子店で、なんか、カフェの建物やロケーションが綺麗みたいだったので、そこへ行くという目的で行っても良さそう、と、前から思っていたのですね。けど、雪、というのと、大晦日、というのが気になっていました。
ホームページを調べてみたら、お城の近くのクラブハリエのカフェは大晦日はしまってましたが、琵琶湖の近くのジュブリルタンとかいうカフェは営業していたので、離れたところでしたが、タクシーでそこに行く、そこでランチするという約束をして、彦根に電車で向かいました。
どこから雪になるかな、と、ワクワク、ヒヤヒヤしながら向かいました。
山科で結構降っていて、大津から積もるか?と思いましたが、案外そうでもなく。
これは、意外と積もってないのか?と思いつつ、北上。電車内では、私のすぐ横の通路で、京都から乗ってきたよーしゃべる男が、里帰りらしいですが、ずっとでかい声でしょーもない話をベラベラ話していて、イラつきます。
頭の上でこっちの窓向いてベラベラしゃべるので、避けるように身をかがめると、一つ挟んで向かいの席の女の子の携帯が、うっかりなのかライト点灯しているのが眩しく、私の目を刺します。
一人で追い詰められた気持ちになり、ゲンナリしていると、やがて、うるさい男は離れた席に座り、マシな気分になりました。
身をかがめずにゆったり席に座ると、向かいの携帯が光ってるのも視界に入らなくなりました。
言うてる間に、能登川から雪景色になり、ありゃりゃ、えらいこっちゃ!てなってると電車徐行運転。
大雪です。ひー、これは遭難するんちゃうか。水墨画の世界。ミッフィはこんな格好で大丈夫なんでしょうか。寅年にちなんでラムちゃんの格好です。地元の人にしてみても、降りすぎらしい雪。
言うてる間に、彦根駅につきました。ひこにゃんがいきなりお出迎え。
ひこにゃん撮影ポイントこちら、という方に行ってみました。ひこにゃんのカキワリがあったので、並んで撮影しました。
写真を貼ったカキワリなので、一瞬本物に見える…か?それから、駅前に出ました。
バス乗り場やタクシー乗り場があり、向かいにアルプラザがありました。
巨匠が、お城見えへんやん、というので、彦根は駅から姫路城みたいに見えるのか?はて?と思いました。井伊直政か?ひこにゃんが被ってるツノがある甲冑を着ています。
タクシーを待ちました。
しばらく来なくて、雪はえらい降るし、傘を持ってこなかったのと、ダウンの上着に防水スプレーするのを忘れてたので、巨匠に並んでてもらって向かいのアルプラザにダッシュで買いに行きました。
スプレーだけダッシュで買って戻ったら、ちょうどタクシーが来たところで、巨匠が後ろの人に順番を譲ろうとして、後ろの人が、あ、走って戻って来てる人連れの人じゃないですか?と言われて、待っててくれて飛び乗りました。
クラブハリエの、鳥人間コンテストの方にあるとこ、と言ったら運転手さんが、はいはい、ジュブリルタンね、と、すぐ言ってわかりました。
帰りの足を心配して、運転手さんに、彦根はタクシーは、多いですか、帰り大丈夫かな、と聞いたら、いや、無理ちゃうかな、とのこと。
タクシー会社は彦根に4軒しかなく、しかも、乗った運転手さんの会社の車は、3台を残し雪の重みで潰れてしまってタクシーが少ないそうで、災害級の雪ということがわかりました。
そやんな、テレビで見ましたわ、彦根の人が雪かきもうウンザリて言うてるの…。
アホみたいに雪見に来てしまいまして、と、運転手さんからいろいろ話を聞き、結局、ジュブリルタンでカフェランチはせずに、待っててもらって、パンだけ買ってお城周りに帰ることにしました。これな、琵琶湖畔のカフェ。素敵なとこらしいよ。
私たちがパン屋に入ったら、カフェのお客さんが飛び出して来て、私たちが待たせてるタクシーに乗せてってくれへんか、と、交渉して断られていました。
ひー、やっぱタクシー来てくれへんのや…。
巨匠、ここでランチ食べれへんとしたら、食いっぱぐれたらどうしよ、、と思い、うまそうなサンドイッチを念のため買いました。
あとは、食パンやバゲットや、甘いのなどを選び、運転手さんにもミニバタールを買いました。運転手さんは、調子良く、ありがとう〜!家帰ったら仏壇に供えるわ!と言ってました。カフェは残念だったね。また来ようね。運転手さんが、ここは井伊家の土地で、とかいうのを聴きながら進みました。
そんで、お城の前の、京橋いうあたりで下ろしてもらって、とりあえず開いてる店に入りました。
運転手さんは、張り切っていろいろおすすめの店教えてくれたけど、大晦日で雪で、時間も3時くらいか、結構遅くて、続々閉まってるしな。空いてるならここで上等や。
お店に、井伊直政の甲冑のレプリカありました。
後で博物館行きたい、この天気は外遊びできへんし、せっかくやから、と言ったら、博物館になにがあるん、と巨匠がいうので、ひこにゃんが着てる甲冑、と言いました。実際、まだ本物見たことないのです。どんなんよ、というので、そんなん、と、巨匠の後ろを指さしたら、ええやん、そこにあるやん!と、言われました。
雪見に来たかった巨匠は、雪を見まくりすぎて、この期に及んで急に帰りの電車を心配しはじめたようです。
そんなん、私は昨日の夜からずっと言ってたのにな。芸能人のサインがたくさんあって、社長が芸能人と写ってる写真もたくさんあったので、社長の顔をむしろ見慣れてしまい、お店にいた社長を見て、あ、ホンモノや、と、思ってしまいました。
注文してすぐにラストオーダー聞かれたので、店を選んでウロウロせずに飛び込んで正解でした。
ご飯自体は何か和食の定食で、巨匠は、近江牛のなんかええもんを食べてはりましたが、詳細は忘れました。
けど、満足しました。
さて、雪にびびったのでとりあえずもう帰ります。
バスは、雪で時間通りに来ない、とタクシーの運転手さんから聞いていましたが、念のためバス停を確認。この、雪に埋もれてるやつ、これがバス停な。。
一応時間通りだと、バスは行ったところ、という時間でした。さっきのお店の社長が、帰り際に、ひこにゃんのポスターカレンダーを二つもくれたので、大事に持ち帰ることにしました。ほな、行くで!
歩いて駅へ!
だいたい20分くらいの距離なようです。ぼちぼち歩きました。
私はノースフェイスのスノーブーツなので、足元は無敵です。たねやがあったので、入ってみました。これは、風情ありますね。雪が強くなってきました。売り場は餅花が飾ってあって、お正月気分。
昔おばあちゃんの美容院で、餅花一緒に作ったことあったな。
ウエハースみたいな半球を、水で片方濡らして、細い竹みたいな茎を挟んで貼り付けて作るのでした。
ここで、巨匠の両親に、長いこと会いに行ってないので、巨匠のお母さんご所望の和三盆と、季節のお菓子詰め合わせなどを買って送ろうという話になりました。
しばらく巨匠が選んでいるのを横目に、お餅の写真を撮りました。写真を撮り終わり、巨匠が、これどう思う、というので、ええやん、これにしよ、これ送りたいんですけど、とお店の人に言ったら、あの、、、それは、ご自身で送られるということでよろしいでしょうか、、と、聞かれました。
んん?送れないんですか?と聞いたら、あいにくこの天気で、配送が止まっていまして、ということで、そりゃそうや、と、思い、持って帰って、ホーム大阪から送ることにしました。
すぐ横に、クラブハリエもあったので、またラスクとリーフパイを買い足し、ひこにゃんカレンダーが濡れるので、紙袋に被せるビニールをもらって、カレンダーに被せてもらいました。行くぞ!駅!
勇ましく進みましたが、雪がどんどん降ってきます。
あまりに降るので、途中のコンビニで傘を買いました。
ええやん、傘ええやん。
巨匠は、傘は要らんということで、フードで凌いでました。
私はなんでフードを付けずに出たんやろか。取り外し可能なフード、外してたのは不覚でした。けど、傘買ったから、余裕です。
これは、私らがじっと待ってたら乗れたのかもしれないバスかな。
けど、駅はもうすぐです。
アルプラザのすぐ裏の信号まできたら、巨匠が持ってくれていたたねやとクラブハリエの紙袋の紐が、雪で濡れていたせいでブチっとちぎれ、ありゃりゃ、となりました。
アルプラザで、5円でビニール袋を買うことができました。よくここまでもったわ。よかった。
ほんで、アルプラザで、おみやげをしつこく見繕い、ええ加減いこか、と、駅に向かい、ホームで雪に名残惜しんだり、ムゼラーさんにビデオメッセージ撮ったりしつつしてると、米原から数分遅れで電車がきて、乗車。
どこらへんからか嘘みたいに雪がなくて、彦根はえらいこっちゃったなぁ、けど、まぁ、行ってよかったな、面白かった、と思いました。
帰って、巨匠が昼食いっぱぐれるかも、と、びびって買った、ジュブリルタンのサンドやら、チーズやらカズノコ(ハハが味付けしてもたせてくれた)やら、ひねぽんネギまみれ(巨匠の実家作ネギと播州赤鶏の親鳥)やらナマコやら、巨匠作ハモンセラーノのサラダやらなんやらを、第九を聴きながら食べ、大晦日。
サンドイッチは、めちゃおいしかったです。
この日は雪中行軍でヘトヘトになり、お蕎麦や夕飯をもう作りたくない!ていうくらい疲れたので、こういう晩御飯でしたが、悪くなかったです。
と、いうことで、良き2021年の締めくくりでした。
2022年も楽しく元気に遊びましょう。
ごきげんよう。(お蕎麦はまだ食べていません)