毒食わば皿まで 2

毒食わば皿まで http://dokusara.exblog.jp の続き

うさお(軽)のナンバーを変えた話

みなさま

 

わたくし、生まれは播州高砂、育ちも播磨と生粋の播州人でした。

いま、縁あって、大阪寄りのあたりに住んでいるのですが、長らく住民票を移さず実家に置いていたので、愛車うさおも姫路ナンバーで走り回っておりました。

生まれてこの方、自家用車といえば姫路ナンバーを付けており、神戸ナンバー域内では、田舎者と思われて舐められている!と、ピリピリしており、運転上のやり取りで嫌な思いをすると、播州人やと思ってバカにしやがって!と、悔し涙を飲んでおりました。

 

例えば、(神戸ナンバーの)大きい車に煽られた時。

例えば、(神戸ナンバーの)柄の悪い車に、交差点の右折レーンから追い抜きを掛けられた時。

例えば、駐車場の出入りに、(神戸ナンバーの)対向車とお見合いになってしまってフロントガラス越しに罵られた時…。

いままで、数々の、「播州人馬鹿にしやがって…」ポイントがありました。

 

遡れば、小さい頃、家族で神戸にお出かけし、大丸の駐車場をグルグル上がって行った時、(神戸ナンバーの)ベンツやBMWが向かい合う通路を通って空きスペースを探しながら、姫路ナンバーが停まれるところはどこや?と、場所を探したこと。

遡れば、西宮からゆきちゃんが遊びに来て、愛車ビビちゃんにゆきちゃんを乗せ姫路バイパスに乗った途端、ゆきちゃんに「うわー!周り全部姫路ナンバーや!柄悪!」と言われたこと。

遡れば、県外で運転する時、道に不慣れで、無理のある車線変更してしまった時の、ハハの「播州のおばさん、通ります!」発言。(車内で手刀を切りつつ言う)

半ばヤケになって、播州人文句あるんか!

そこのけ、そこのけ、姫路ナンバー通る!と、振舞ってたところもあったかもしれません。

わたしは、自分が思っていた以上に、自分で看板を背負ってしまうタイプなのかもです。

そんなわたくしも、結婚し、正式に播州を離れたので、うさおも姫路ナンバーを返上することにしました。

今回の春の納税のタイミングで、実家に届いた税金の請求書を、コロナ騒動で帰らずにいたせいで見逃し、税金を払い損ねて督促状が来てしまったことも、一つの契機になりました。

うさおの所在地を、実家から今の家に変えることで、いろんな手続きがしやすくなるはずです。

まず、行きつけのスズキにオイル交換のついでに行って、聞いてみることにしました。

そしたら、うさおに、リコールめいた何かがあり、部品交換もしてもらえました。

スズキの人に相談したら、スズキでナンバー変更を頼むと、車を預けて日数もかかるし、代行費用もかかり、工賃もかかるけど、自分でやっても難しくなく、むしろそれをお勧めします、とのことで、なんと、必要書類を、後はボールペンでなぞるだけ、というところまで鉛筆で埋めてくださって、丁寧に教えてもらえました。

ナンバーの取り外しも、スパナの10というサイズので簡単にできるとのこと。

軽自動車検査協会という、ナンバー付け替えの場所までプリントアウトして持たせてくださって、至れり尽くせり。

これは、もう、自分らでやるしかないでしょう!

巨匠とお休みを合わせた日、神戸の魚崎だか御影だかまで、行ってきました。

駐車場のガードマンのおじちゃんに、屋根付きの駐車場に案内されたうさお。

ナンバーを外して持っていくべし、と、スズキで聞いていましたが、びびって、とりあえず、ひとかたまりの書類を持ち、事務所内へ。

整理券を引こうにもどこにあるかわからずにいたら、カウンターの中の人と目があったので相談しました。

そしたら、わたしが持参した書類に目を通し、ここでコレあずかりますから、ナンバー外して来てくださいね、と、こともなげに言われました。

楚々と事務所を出て、100均でゲットのスパナ10で、巨匠が姫路ナンバーを外しました。f:id:dokusara:20200925205022j:image丁寧に外しゆく巨匠。

うさおが、名無しになりました。

外した時に出てきた、さっきまで使ってたネジ類は、無くさないように、車内に置いておきました。

外したナンバーをもって、さっきのお姉さんところにいくと、これをもって何番の窓口行ってください、と言われ、そこで改めてチェックを受けると、あとは、流れに身を委ねるだけ。

最後に1500円の新しいナンバープレートの実費を払って、二枚一組になったナンバーを受け取り、おしまい。f:id:dokusara:20200927125509j:image

受け取ったナンバーにはネジと、緩み止めの輪っかもセットしてありそれを使って留めました。

さっき置いておいたのは、無くしても最悪大丈夫なようになっていました。

巨匠と手分けして、前と後ろに新しい神戸ナンバーを取り付けました。

巨匠がスパナでキッチリ締めてくれて、取り付け完了。

新生うさお。

12万キロ走っても、初めてのことはあるものです。

これからも、よろしくね。

ということで、モチモチと走ってドラッグストアに寄ったら、駐車場の出口で、巨匠がウインカーを出すのが遅くて、前から来た神戸ナンバーのアウディにのったオバハンに鬼の形相でドヤされましたが、もう姫路ナンバーバカにして!と思わず、ふん!と思って済んだので、普段から抑圧されている人がキレやすいのは道理や、と思いました。

これからゆとりのある気持ちで運転できそうです。

うさお、これからも、よろしくね。

 

ごきげんよう